まちなか先生にいってきました!
- こども向けイベント
- 掲載日2024年3月12日
ハンディキャップサービスってなあに?
まちなか先生では、職員がいつもいる図書館を飛び出し、学校で授業を行います。
ハンディキャップサービス担当職員は、令和5年度、小学校3校・中学校1校へ行ってきました!
「誰もが利用できる」図書館ですが、図書館の利用に困難な方はどんな方でしょうか。
どんなサービスや資料を提供しているのでしょうか。
児童や生徒にとってはあまり知ることがなかった"図書館のハンディキャップサービス"についてお伝えしてきました。
小学校
小学校では実際の資料(点字図書、さわる絵本、大活字本、デイジー図書*、マルチメディアデイジー*など)、カウンター周りの機器(筆談器、助聴器、リーディングトラッカー*など)を紹介したり、
来館が困難な方への宅配サービスなどを紹介しました。
*デイジー図書:通常の紙の本を読むのが困難な視覚障害等の方が利用する録音図書
*マルチメディアデイジー:活字による読書が困難な方のために、文字や絵を音声と一緒にパソコンなどを使って再生するデジタル図書
*リーディングトラッカー:上下や左右の文字を隠すことで一行に集中して読むことができる読書補助具
紹介した資料の一部
児童の感想(抜粋)
- 図書館はみんなが使える楽しい施設なんだなと思いました。
- 小さい文字を読むのが苦手だから大活字本を使ってみたい。
- 図書館は本を借りられるだけだと思ってたけどボードを置いていたり、助聴器 対面朗読など色々なサービスがあって障害のある人でも行けるように工夫されていてすごいと思った。
中学校
中学校では資料の紹介のほかに、デイジー図書が完成するまでの工程を詳しくお伝えしました。
デイジー図書は、協力してくれる音訳者とともに作ります。
漢字の読み方やアクセントなどに気をつけて入念に下調べをし、録音し、校正・修正を繰り返して時間をかけて完成します。
普段何気なく目で読んでいるものも、声に出して読むとなると難しいことが分かります。
生徒の感想(抜粋)
- ユニバーサルデザインがだんだん浸透してきている中で、自分たちに身近な本についてハンディキャップサービスを学び、とても良い経験になったと思う。
- 音の聞こえない人でも本が借りられるようにと耳に当てる機械だったり、そういう聞こえない、見えない人のためにサービスしていることを知って心に残りました。
- 音訳リクエストがあっても完成するまでに約半年もかかることを知った。読むだけでなく読み方を調べたり単語のイントネーションなど確認するからとても大変な仕事だと思った。
"ハンディキャップサービス"を初めて聞いたという児童や生徒も多かったようです。
図書館の利用に困っている人がいたら、今回の話を思い出して資料やサービスについて紹介してもらえたらうれしいです。
谷戸図書館では、まちなか先生で紹介したような点字本やマルチメディアデイジーなどの資料の展示を行っています。
3月31日まで展示しておりますので、ぜひご来館ください。
*資料について詳しく知りたい方は、職員にお尋ねください。
問合せ
谷戸図書館 電話:042-421-4545