レファレンス事例詳細
質問事項
質問内容タイトル | 1940年頃の絵本について |
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質問内容要旨 | 幼児期(1940年~41年)に読んだ絵本を探している。絵と詩が書かれた児童書。「七夕さまは何が好き/竹に短冊 歌が好き/歌の中でも何が好き/高津の宮の高きわに/登りて見れば煙立つ/民のかまどの歌がすき」という詩があった。(質問者、全文提示)他に北原白秋、サトウハチローの詩、小学生が(下校時なのか)連なって丘から下りてくる挿絵もあった。 |
受付日 | 2016年7月6日 |
質問種別(NDC) | 726 絵画-漫画.挿絵.童画 |
質問種別(NDC) | 911 日本文学-詩歌 |
質問者 | 社会人 |
回答事項
回答内容要旨 | 「七夕さま~」の詩は野口雨情「七夕さまと歌」と判明。それを手がかりに、『はじめ学ぶ日本の絵本史2』(ミネルヴァ書房 2002)で『童謡童画十五人選集』(鈴木仁成堂書店 1940)という絵本が浮上。『童謡童画十五人選集』は国内で4館が所蔵するが、いずれも館外貸出不可。国会図書館デジタルコレクションで閲覧できる為、館内利用者用インターネットで提供した。『定本 野口雨情第4巻童謡2』(未来社 1986)も提供。 |
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回答様式 | 文献についての調査 |
回答プロセス | 「七夕さま~」の詩をインターネット(グーグル等)で検索し野口雨情作と判明。『定本 野口雨情 第4巻 童謡2』p103で確認。ただ利用者より提供のあった詩より一節多いのが気になった。この詩は初出が『コドモノクニ7月号』(1929)目次には他の2作品なし。視点を変えて、野口雨情をキーワードに絵本・児童書の歴史書に当たる。『はじめて学ぶ日本の絵本史2 15年戦争下の絵本』p203に「~『童謡童画十五人選集』(1940年)の野口雨情(1882~1945年)の童謡「七夕さま」につけられた絵は、~省略~子どもたちがともす提灯の~省略」の記述があり、『童謡童画十五人選集』を国会図書館デジタルコレックションで調べたところ、野口雨情の一節すくない「七夕さまと歌」があり、北原白秋の詩、サトウハチローの詩、小学生が連なって丘から下りて来る挿絵全てあった。 |
事例作成日 | 2016年8月10日 |