第7回事例紹介(平成23年5月) 家電製品の下取りのからくり/芭蕉の句を百人の書家が書いた書道の本/「老媼夜譚」が読みたい

事例19:家電製品の下取りのからくり
質問 家電製品の下取りのからくりについて知りたいです。例えば、某会社は「どんなTVでも下取り3万円で、お買い求めいただけます」と言ったように購買を煽る謳い文句として、下取り○○円、となっていますが、結局のところ、その分の金額を商品に上乗せしているのでしょうか?下取りした古い家電はどこへいくのでしょうか?
回答 「下取り」については以下の資料に情報がありました。

以下は[ジャパンナレッジ](オンラインデータベース)よりの情報です。

  • 「亀井肇の新語探検」の「下取りセール」がヒットしました。その中のビックカメラの「定額下取りキャンペーン」の説明に「引き取った中古品は手入れをした後に中古専門店で販売する」という記述がありました。
  • 「情報・知識イミダス」に「下取りセール[流通産業]」に「百貨店やスーパーなど大手小売業が2008年末ごろから導入」等の説明がありました。
回答プロセス <下取り><家電><電化製品><価格><流通>のキーワードで、当館蔵書検索しヒットした書籍を調査しました。オンラインデータベース[ジャパンナレッジ]より百科事典がヒットしました。その他[聞蔵Ⅱビジュアル]、[日経テレコン21]、[Google]を検索、朝日新聞の記事がヒットしました。
事例作成日 平成22年12月10日
事例20:芭蕉の句を百人の書家が書いた書道の本
質問 芭蕉の句を百人の書家が書いた書道の本を探している。以前西東京市中央図書館で借りたことがあるがタイトルなどは忘れてしまった。
回答 『名筆による墨筆芭蕉集』(広論社出版局編 広論社 1981)を提供しました。167人の書道家による句が掲載されていました。
回答プロセス NDC<728>で所蔵資料を検索、1件づつ確認してタイトル名から、貸出中の『名筆による墨筆芭蕉集』の可能性が高いので予約して内容を確認しました。
事例作成日 平成23年1月14日
事例21:「老媼夜譚」が読みたい
質問 『すねこ・たんぱこ 第1集(日本の昔話 3)』(平野直編 未来社 1975)のp206に「宝物の旅」という昔話がある。その原話である「老媼夜譚」(岩手県の上閉伊郡)が読みたい。
回答 『佐々木喜善全集 1』(佐々木喜善著 遠野市立博物館編 遠野市立博物館 1986)を東京都立中央図書館より借用して提供しました。
回答プロセス

「老媼夜譚」で当館所蔵検索をしましたが、未ヒット。

『すねこ・たんぱこ 第1集(日本の昔話 3)』を調査、確認しました。p13からp19に採集覚書があり、p18に採集した内容の中に、「『老媼夜譚』 佐々木喜善著」という記述がありました。当館では所蔵がありませんでした。

東京都立図書館を検索、『佐々木喜善全集 1』がヒットし、内容細目に「老媼夜譚」がありました。

事例作成日 平成23年1月21日